京都男山 岩清水八幡宮

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岩清水八幡宮無料参拝者駐車場

京都府八幡市にある岩清水八幡宮の近くには有料駐車場が何箇所かあります。ところが意外と知られていないのが本宮に一番近い無料の参拝者駐車場です。

ちょっとややこしいのですが、男山レクリエーションセンター方面から入っていきます。
道もせまく住宅街を縫って行くような道なのですが、本宮の一番近くにあり、研修センターや本宮の参拝だけなら大変便利は場所にあります。

「ご本殿」の標識がある駐車場に行くには結構根性がいりそうな傾斜です。

 

この坂道をのぼるのが嫌な場合は、右の研修センターの方から回って駐車場に行くこともできます。

駐車場前には時々休むけど、時々営業しているという、休憩所、トイレなどあります。

 

流祖・初代中尾都山 頌徳碑

本殿駐車場の右奥に進むと石碑があります。

枚方市で生まれた都山流の創始者、中尾都山の石碑です。

都山は、石清水八幡宮への信仰が厚かったので、後世に都山の功績を讃えてこの地に石碑が建立されました

尺八はもともとは虚無僧が独占し、演奏曲も宗教的なものばかりでしたが、都山は従来の古典尺八曲にはな、い新しい「都山流本曲」を次々と作曲しました。

さらに都山は地歌・箏曲に新たな尺八の手付け(てつけ)を加え、三曲合奏(箏・三絃・尺八)における尺八の地位を高めました。

石碑には、都山流人が尺八吹奏の究極の目標とする言葉が刻まれいます。

「萬象尽蔵一管中(ばんしょうじんぞういっかんちゅう)」

万象をことごとく、一管の中におさめる。
すなわち「人生の喜怒哀楽や森羅万象全てを余すところなく、一管の尺八で表現する」ということらしいです。

宇宙桜(宇宙旅行をしたひょうたん桜)

都山の石碑の右後ろに桜の木が植えられています。
宇宙桜です。

 

樹齢500年のひょうたん桜の200個の種が、高知県の小学生によって採取され、スペースシャトル・エンデバー号に搭載されて宇宙に行きました。

その後、国際宇宙ステーションで約8ヶ月間滞在した後、若田光一宇宙飛行士とともに地球に戻ってきました。 この種の中から4本が発芽し、それを接ぎ木によって育成した50本のうちの1本の桜です。

エジソン記念碑

宇宙桜のすぐ右にはエジソンの記念碑があります。

エジソンが世界中の竹を探して、最終的に白熱電球のフィラメントに使用したのが、強くて上質な岩清水八幡宮近くの竹でした。

そして、ここが白熱電球誕生のゆかりの地ということです。

 

岩清水八幡宮本殿

神様の正中を外すために参道は斜めに作られている

岩清水八幡宮は源氏から篤く崇敬されていて、源頼朝の息子の頼家はここで元服式を挙げたことでも有名です。

徳川三代将軍、家光が寄進したという門をくぐると、本殿が石畳の参道の真正面ではなく、ちょっと西側にずれていることに気がつきました。

これは、参拝した後に、八幡大神様の真正面に背を向けて帰らないように中心を外して作ったのだそうです。

楼門の正面にある彫刻は左 甚五郎一派の作品

本殿で目に止まったのが欄間などの美しい彫刻でした。

左 甚五郎一派の作品だということです。

 

展望台からのぞむ京都市内

参拝を終え、左手の山道を上がっていくと、京都市内を見渡せる展望台があります。
曇っていましたが、右手向こうに京都タワーが見えました。

京都府八幡市の男山に鎮座する石清水八幡宮は、京の都からみて裏鬼門(西南の方角)にあって都を守っています。

 

石清水社

表参道を真っすぐ進む道の途中に、分岐があって、摂社の石清水社があります。

1636年に寄進された石の鳥居は境内に完全な形で残る鳥居の中で最古のものです。

鳥居をくぐって正面に井戸があります。

右手階段上に御祭神を祀ったお社があるのですが、あまりにも階段が急で、迫っているので、気がつかずに帰ってしまいそうです。

御祭神が天御中主命(アメノミナカヌシのミコト)と書いてあるのを見てビックリしました。

天御中主命は「古事記に出てくる最初の神様」で、私の中では一番格の高い神様なのです。

17世紀初頭に建てられた石清水社は華麗な彫刻や彩色で飾られています。

岩清水八幡宮は、男山の山中から湧き出る清泉を神として祀ったのが始まりだそうで、現在もこの石清水社の岩間からは清水が湧き出ています。

井戸に落ちている落ち葉やゴミなどをよけて、霊水をいただきました。
お腹こわしませんでしたよ。😁

岩清水八幡宮は有名ですが、ちょっと離れたところにある、このお社のことはあまり知られていないと思います。

古い佇まいですが、たしかに清水が湧き、井戸の水は透明で、なにかが息づいているような気がしました。

もう一度お参りしたくなるお社でした。

 

頓宮(とんぐう)

頓宮とは、一時的な宮のことで、神幸祭で神体を乗せた御輿を一時的に休ませるところです。

毎年9月15日の石清水祭では、八幡大神様を乗せた三基の御鳳輦を中心に約500名の神職・楽人、また神人(じにん)呼ばれるお供の行列が、松明や提灯の灯りだけを頼りに、山上の御本殿から山麓のこの頓宮へと下りてきます。

ここで雅楽などが奉納され、御鳳輦は頓宮殿に入御されます。

京都の葵祭、奈良の春日祭と並ぶ三大勅祭の一つで真夜中に山上の本殿から続く行列は、現代によみがえった平安絵巻ともいわれています。

ぜひ一度行ってみたいものです。

岩清水八幡宮 「五輪塔」

 

五輪塔は物質構成の5つの要素を象徴していて、下から順に「地・水・火・風・空」を表しています。

 

この五輪塔は鎌倉時代に建てられたもので、中世以前のものでは日本最大のものです。

この五輪塔は、製作者、年代、目的などが不明で、謎が多いのだそうですが、言い伝えにより「航海記念塔」ともいわれています。

日宋貿易商人が中国から帰国する途中、海上で嵐に巻き込まれたとき、一心に岩清水八幡宮に祈ったところ、無事日本にたどり着くことができ、感謝してこの塔を建立したということです。

それにしても約700年もの間、石が崩れることなく建っていることに驚きです。

 

「徒然草」に登場する高良神社

高良神社は八幡地区の氏神様です。

御祭神は高良玉垂命(こうらたまだれのみこと:武内宿禰

高良神社は兼好法師が書いた徒然草の中に出てくる逸話の中で有名です。

「ある日、仁和寺の和尚が石清水八幡宮を詣でようと訪れ、極楽寺、高良神社を詣でた。
参詣を済ませ、さて帰ろうとしたとき、人々は山頂をめざして階段を登っていく。
何だろうと思ったが、私は今回の旅の目的である石清水八幡宮に参詣を済ませたのだからと帰ってしまった。
後で石清水八幡宮が山頂にあることを知って、どんな小さなことでも、案内人は必要だと痛感した」というものです。

何度が焼失し再建されたようですが、石清水八幡宮と間違えるほど、当時は厳かで立派な神社だったのだと思います。

 

八幡市最古の寺 神應寺(じんのうじ)

八幡神を男山に勧請した行教律師が、貞観2年(860)に創建した神應寺です。

約160段の参道の石段を上がると紅葉で有名な境内があり、豊臣秀吉公木像などが安置されているそうです。

また、江戸時代の豪商・淀屋辰五郎や二宮忠八のお墓があるそうです。

160段の階段の前にして、紅葉の頃に挑戦することにして今回は参拝を見送りました。

 

飛行神社

飛行神社は岩清水八幡宮境内近くにあります。

この神社は日本で初めて動力飛行機を発明した二宮忠八によって創建されました。

二宮忠八はカラス型飛行機や玉虫型飛行機を設計、制作しましたが、完成直前にライト兄弟が有人飛行を成功したのを知って、飛行機制作を断念したそうです。

なお、英国王立航空協会は展示場で忠八の「玉虫型飛行器」の模型を展示し、彼のことを「ライト兄弟よりも先に飛行機の原理を発見した人物」と、紹介しているということです。

 

お社が3社あります。

第1殿 饒速日命(にぎはやひのみこと)

中央のお社には饒速日命(にぎはやひのみこと)が祀られています。

饒速日命は、古代の空の神といわれています。
天照大神から十種の神宝を授かり、天磐船という飛行船に乗って、磐船神社(大阪府交野市私市)に降臨し、物部氏の始祖となったといわれる神様です。

第2殿 祖霊社

右のお社は、航空事故で亡くなった人々、技術革新、指導に当たられ航空業界に多大な影響を与えられた人たちを祀っています。

飛行機発明以来、航空事故が多発するようになったことに心を痛めた忠八は、事故犠牲者の慰霊が飛行機開発に携わった者としての責任だと感じて、飛行機事故で亡くなった多くの人を弔うために私財を投じて自宅に飛行神社を設立し、自ら神主になったそうです。

第3殿 薬光神社

左のお社、薬光神社は薬業界の偉人とされる長井博士や二宮忠八が共に働いた武田長兵衛、田辺五郎、塩野義三郎などの薬学界の仲間を薬祖神として祀っています。

健康長寿、病気平癒、医学界・薬学界の発展を祈念するお社です。

また、この地には白い蛇がいたのですが、白蛇はこの社殿創建時にいなくなった事でこのお社にお籠りになられたと言われているそうです。
白蛇は白龍神と言われ、金運・開運の神様として祀られています。

航空安全はもちろん、忠八等の発明者を祀っていることから、開発発明祈願や、学業成就合格祈願、航空会社合格祈願で訪れる人が多いようです。

手水鉢にはANAの風船がたくさん浮かんでいました。

 

岸和田漁港で漁師に引き上げられた 零式艦上戦闘機の機首部

 

ジェット機エンジンの展示

 

 

放生池 (ほうじょうち)

一の鳥居が入ってすぐのところお放生池があります。

放生池というのは、捕らえた魚類などを放してやるために設けた池のことで、殺生を戒める宗教的意味のある池です。

蓮の葉が浮き、鯉がたくさん泳いでいます。

 

一の鳥居

参道入口の一の鳥居です。
山上の本殿近くの駐車場に車を置いて、歩いて下ってきたので、最後についたのが一の鳥居です。

石清水八幡宮参道ケーブル

山上の駐車場には参道ケープルで戻ることにしました。

この京都八幡市の男山にはたくさんの神様がおられるパワースポットのような気がしました。

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